【建築条件付き土地】条件を外したい! 相場はいくら?【都内】

土地探しをしていると出てくる、「建築条件付き」の土地。

気に入ったハウスメーカーや工務店で建てたい……

こんな方には、この「建築条件付き」がネックになります。結論から言うと、「建築条件」は、外せることもありますし、外せないこともあります。

また、外せる場合の追加費用は、私の経験だと約100万円です。

今回は、都内で土地探しをしていた実体験をもとに、「建築条件付き」が外せた事例と外せなかった事例をご紹介します。

この記事がおすすめの人
  • 都内で土地探しをしている
  • 気に入った土地が建築条件付きだった
  • 希望の土地が見つからない
  • 気に入った建築会社で建てたい
  • 建築条件をはずすのにいくらかかるか知りたい
目次

「建築条件付きの土地」とは?

建築条件付きの土地は、建物を建てる建築会社がすでに決まっている土地のことです。

建築会社はどこ?

では、どんな建築会社が建てるのかと言うと、たとえばこんな場合があります。

建築条件付きの建築会社
  • 大手ハウスメーカー
  • 建売を建てる工務店
  • 高級路線の工務店
  • ウェブサイトもない中小工務店

大手ハウスメーカーや高級路線の工務店の場合、SUUMOに「建物はハウスメーカーAで!」「人気の〇〇工務店!」などと記載されています。

ですから、SUUMOに建築会社の記載がない場合、ブランド力の低い地元工務店の場合が多いです。建売などを建てている工務店だと思ってください

もちろん、そのような会社が悪いと言っているわけではありません。広告にお金をかけていないので、コスパ良く、短期で建ててくれます。

建築条件つき土地は安いのか?

インターネットでは、「建築条件付きは安い」とありますが、必ずしもそうとは言い切れないというのが、毎日SUUMOを見ていた私たちの感想です。

正確に言うならば、「建築条件付きは、不動産会社の利鞘が多い」ということです。

私が見てきた土地の流れは、こうです。

STEP
非公開の売り出し

高価格・建築条件なし

STEP
公開して売り出し

高価格・建築条件なし

STEP
建築条件をつけてみる

高価格・建築条件付き

STEP
価格改定

割引価格・建築条件付き

その後は、建築条件を付けてみたり、外してみたり。いろいろな戦略で売ろうとしている印象です。

「建築条件つき」は「値下げの余力がある」のは間違いなさそうですが、安いとは限りません。

同じ土地が、「建築条件あり」「建築条件なし」「新築戸建て」の3パターンで売り出されていることもあります。

次の章からは、私たちの体験ををご紹介します

建築条件を外せなかった土地A

土地Aの売主は、土地買取業者です。

土地Aは未公開で買い手がつかず、その後は、長らく「建築条件なし」で市場に出ていました

「非公開」のタイミングで土地は見にいったのですが、価格が高かったため断念

この土地は、更地になったタイミングで「建築条件あり」に変更になりました。

一方、我が家の土地探しは難航していました。更地になった現地を見て、「やっぱりいいかも!」と思ってしまった我々。

ちなみに、このタイミングでは、元の高価格のまま

交渉しましたが、「A工務店に、建てさせてあげたいんだよね」と断られてしまいました。系列や顔なじみの工務店に仕事を回すことで、土地業者にも利益が入るようです。「値下げなら可能」とのことでした。値下げ幅は100万。

建築条件をはずさない代わりに、「100万円の値引き」です

ちなみに、一定期間「建築条件付き」で売り出していましたが、売れませんでした。その後、家が完成し、「建売」として売り出されました

建築条件を外せた土地B

土地Bの売主も、土地買取業者。

土地Bも、未公開を経てからSUUMOに掲載されました。それからしばらくは、「建築条件なし」で販売。その後、価格改定があり、さらに再値下げされました。

この土地は、さまざまな方向から買手を募るため、「建築条件あり」や「建築条件なし」、「土地2分割」「分割ナシ」など、いろいろな切り口でSUUMOに掲載されていました。

いったい、どうなっているんだ……

我が家が打診したところ、「建築条件なしならば、追加で100万」「契約前に建築条件ありで申し込みが入ったら、そちらを優先する」とのことでした。

「建築条件なし+100万」と、「建築条件あり」だったら、建築条件ありで売ったほうが利益が多いのでしょうね

「建築条件ご相談ください!」

SUUMOを見ていると、このような文言に出会うことがあります。

もちろん、このような土地では建築条件を外すことが可能です。このような土地にアプローチしたことがないので実際に何万円払うかはわかりません。ただ、これまでの経験上、+100万なら妥当な金額だと思います。50万円の上乗せなら、安めだと言っていいでしょう。

我々が体験した2つのケースは、特にこのような注意書きのない土地でした

建築条件をはずしたいなら、相場は100万前後?

以上の経験から、「建築条件付き」の土地でも、「建築条件が外せる場合がある」ことは間違いありません。

建築条件を外したいなら、気を付けるべきは以下の2つです。

  • タイミングによっては外せない
  • 値上げの可能性あり
  • 売主が誰か

建築条件を外す「タイミング」

建築条件つきの土地は、時間がたつと「建売」になる可能性もあります。

それでは、いつまでなら建築条件を外せるのでしょうか?

どうやら、系列や懇意の工務店に話を回した時点で、建築条件は外しにくくなるようです。そこから、図面などが出来上がってくると、もう建築条件を外すのは絶望的だと言えます。

建物の請負契約もしているのでしょうね

ですから、もし建築条件を外したいなら、早めの行動が吉です。

建築条件を外す「相場」は?

上記2ケースという少ない事例ではありますが、建築条件を外すのにかかる金額は、約100万くらいのことが多いのかもしれません。

インターネットを見ると、「土地価格の1割」などと書かれていることもありますが、都内では違いそうです。

都内の土地は8000万円、1億というものも多いです。建築条件を外すのに、さすがに1000万円もかかりません。

都内は土地が高いので、1割ということはなさそうです

そもそも「建築条件」は「建物」の話なので、土地価格に連動するというのは、おかしい気がします。「上に何万円の建物が建つか」がキモではないでしょうか。

売主は誰か

建築条件がついているということは、おそらく土地の売主は個人ではありません。

  • ハウスメーカー
  • 土地買取業者(不動産業者)

などの場合が多いと思います。「建築条件付き」は建物で利益を見込んでいます。ですから、建物が高ければ、値上げ幅も大きくなることが想定されます。

ご紹介した土地はどちらも、土地買取業者が持っていたものでした。都内狭小地の場合、ハウスメーカーが土地を持っている可能性はかなり低いです。

高級ハウスメーカーが売主のときには、追加費用が高くなるかもしれません

まとめ

今回は、地価の高い3階建てエリアにおいて、「建築条件を外せるか」「いくらで外せるか」を実体験をもとにご紹介しました。

土地探し中の方の参考になればうれしいです。

1年半以上土地を探して感じたのは、土地探しは情報戦だということと、そうはいっても最後はご縁だということです。土地探し中の方には、以下の記事もおすすめです。

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