タマホームは安いイメージがありますが、実際はどうですか?
ハウスメーカーを探し始めたばかりで、わからないことだらけです。大事なことだけわかりやすく説明してください!
ハウスメーカーの特徴って、「基礎が~」「UA値とC値が~」など、正直かなりマニアックなんですよね。
または「耐震性にこだわってます」とか、あたりまえのセールストークばかりで、結局各社の違いがよくわからない……。
タマホームの7つの特徴
タマホームは、全国展開のローコストハウスメーカーです。コスパがよいというイメージがありますが、実際にコスパは良いです。
また、ローコストではありますが、耐震性能や断熱性能は高級ハウスメーカーにも引けを取りません。
- 全国展開のローコストハウスメーカー
- 耐震性能・断熱性能もいい
- 設備の選択肢もわりと豊富
- 「タマルール」がある
- 提案力はイマイチ
- インテリアコーディネーターはいない
- 間取りは営業が作る
順番に解説していきます。
特徴1:全国展開のローコストハウスメーカー
「タマホームは安い!」というイメージを持っている方も多いでしょう。
そのイメージは、正解です!
タマホームはとてもコスパが良く、他の大手ハウスメーカーと比べ、割安でマイホームを手に入れることができます。
ただし、家の建築費は、ウッドショックや円安の影響で、この3年間で目が飛び出るほど高くなっています。そのため、「タマホーム、聞いていたほど安くないな」と感じることがあるかもしれません。
正直、もうローコストという感じではありませんが、ほかのハウスメーカーも値上げ続きですので、悔しいですが仕方ないです……
タマホームの坪単価や総額については、以下のコラムで紹介しています。
特徴2:耐震性能・断熱性能もいい
「安いから性能も低い?」と心配になる方もいるかもしれません。しかし、タマホームの家は、性能もよいです。中堅~高級ハウスメーカーにも引けを取らない性能値です。
タマホームの耐震等級や断熱等級は、以下のとおりです。
- 耐震等級3
- 断熱等級5
耐震等級3は、国の定める最高レベル。大手ハウスメーカーと遜色ないレベルです。
断熱等級は最高7まであり、数字が大きいほど断熱性能が高いです。
断熱等級7:超こだわりの暖かい家
断熱等級6:こだわりの暖かい家
断熱等級5:十分暖かい家
断熱等級4:たぶん寒い
断熱等級3以下:昭和ですか?論外です
タマホームの断熱等級は5ですので、大手ハウスメーカーと比較しても見劣りしないレベルです。
住友林業やヘーベルハウスなどの高級ハウスメーカーでも、断熱等級は5です
断熱性能にこだわりがある方は、以下のようなハウスメーカーを検討してみるとよいです。
- 一条工務店(断熱等級7対応)
- ダイワハウス(断熱等級7対応)
- 三井ホーム(断熱等級6対応)
- 地元工務店(工務店の中には、断熱性能にこだわっている会社もあります)
特徴3:設備の選択肢もわりと豊富
ローコストのハウスメーカーや、建築条件付きの家では、「選べるメーカーの種類が少ない(変更できてもオプション費用が高額になる)」ということがよくあります。
しかし、タマホームについて言えば、選択肢はかなり豊富だと思います。
- タカラスタンダード
- LIXIL
- クリナップ
- EIDAI
- TOTO
- タカラスタンダード
- パナソニック
- LIXIL
オプション費用はかかりますが、最近人気のグラフテクトを導入している方もいらっしゃいますよ!
特徴4:「タマルール」がある
タマホームには、タマホーム独自の間取りのルールがあります。施主の間では「タマルール」と呼ばれています。タマルールには、以下のようなものがあります。
- 1つの部屋につき、窓は2つまで。それ以上はオプション
- ダウンライトは9個まで。それ以上はオプション
- 坪数に応じて部屋の数が決まっていて、追加はオプション
- 4mおきに柱が必要
希望する間取りを実現しようとすると、いろいろとオプション費用がかかってしまうかもしれません。
一軒一軒完全オーダーメイドの家は、お金がかかります。タマルールがあることで価格を抑えることができると思えば、我慢どころかもしれません。
特徴5:提案力はイマイチ
タマホームでは、ひとりの営業さんが担当する家の数が、高級ハウスメーカーと比べて非常に多いです。
人件費を削減することで、価格を安くしているわけです
しかし、担当1人で多数の家を担当しているので、当然、1軒1軒あたりにかける時間は減ってしまいます。そのため、高級ハウスメーカーのような至れり尽くせりの提案はあまり期待できません。
タマホームで「こだわりの家」を作りたいなら、自分で勉強をしたほうがよいです。
提案がないからと言って、欠陥住宅が建つわけではありませんので、その点は心配いりません
特徴6:インテリアコーディネーターはいない
高級ハウスメーカーでは、営業のほかに、設計士とインテリアコーディネーターが家づくりのサポートをしてくれることが多いです。
タマホームでは、社内で施主をサポートしてくれる専属のインテリアコーディネーターはいません。ただ、タマリビングという系列会社の担当がついてくれて、インテリア選びをサポートしてくれます。
タマリビングを介してインテリアを購入するというイメージですので、ネットで出ている金額よりも少しお高くなったりはするようです。
- プロがインテリアの相談に乗ってくれる
- タマホームとの連携がスムーズ
- 店舗まで出向く必要がなくラク
- 商品の値段が、自分で手配するよりも少し高くなる
- インテリアの選択肢がやや狭まる
タマリビングにお願いするのはマストではありません。
メリット・デメリットを検討して、お願いするかどうかを決めるとよいですね
特徴7.間取りは営業が作る
タマホームでは、間取りを作るのは、営業さんです。
高級ハウスメーカーでは、施主一人一人に専門の設計士がついて、あなただけの間取りを描いてくれます。しかし、タマホームでは専属の設計士はつきません。
高級ハウスメーカーとの一番の違いはココです
営業さんの中には、間取りづくりがとても上手な方もいて、そのような方に当たればラッキーです。
しかし、営業さんは1人で何件も対応していますし、設計のプロではありません。
そのため、以下のような事態に陥ってしまうことがあります。
- 施主の要望をパズルのように組み合わせただけの「御用聞き間取り」
- プラン集から選んで少し調整しただけの「ほぼ規格住宅間取り」
- コスパの悪い凸凹間取り
一生に一度の家づくりになる可能性も高いですから、「間取りにはしっかりこだわりたい」という方も多いのではないでしょうか?
タマホームで建てたいけど、間取りにもこだわりたいという方は、間取りだけ外注したり、出来上がった間取りをセカンドオピニオンでチェックしてもらうなどの方法がおすすめです。
詳しくは、以下でご紹介しています。
プロが無料で間取りを作ってくれるサービスもあるので、要チェックです!
タマホームの特徴まとめ
今回は、ハウスメーカーを検討し始めたばかりの人でもわかりやすいように、タマホームの特徴を7つにまとめました。
- 全国展開のローコストハウスメーカー
- 耐震性能・断熱性能もいい
- 設備の選択肢もわりと豊富
- 「タマルール」がある
- 提案力はイマイチ
- インテリアコーディネーターはいない
- 間取りは営業が作る
タマホームは、高性能な家を比較的低価格で実現することができるハウスメーカーです。その分、設計士からの積極的な提案はのぞめないのがデメリットです。
タマホームを検討中の方におすすめのハウスメーカー3選
最後に、タマホームを検討している方におすすめのハウスメーカーを3つご紹介します。
- 都会のローコスト住宅「オープンハウス」
- コスパ重視の「地元工務店」
- 大手ハウスメーカーの規格住宅
さらなる安さを求めるなら「オープンハウス」
あなたがもし大都市圏にお住まいなら、「オープンハウス」も検討してみてもよいですね。オープンハウスなら、タマホームよりもさらに安く建てられる可能性があります。
自由度をアップさせたいなら「地元工務店」
タマホームのコスパは魅力的だけど、もう少し自由度が高ければいいのにな……という方は、地元工務店を検討してみてもよいですね。
そうは言っても、地元の工務店は大々的な宣伝を行っていないので、探すのが難しいと思います。地元工務店の探し方は以下でご紹介しています。
ブランド力とコスパを両立したいなら「規格住宅」
住友林業や、三井ホーム、ダイワハウス、一条工務店など、だいたいどこの大手ハウスメーカーも「規格住宅」を販売しています。
あらかじめ決められた間取りパターンから、選択式で作っていく家のことです。設備や壁紙など、一定の選択肢があるケースもあります。
選べる間取りの数はハウスメーカーによって違いますが、例えば、一条工務店のHUGmeでは、約100種類の間取りが用意されています。
タマホームを検討している方には、以下の記事もおすすめです。
タマホームでよくある後悔を知っておけば、「こんなはずじゃなかった」を防げますし、事前に対策を練ることもできますよ。