オープンハウスの土地は高い? 割高って本当?
結論から言うと、オープンハウスの土地は安くも高くもなく、ほぼほぼ相場通りだと思います。
実際にいくつかオープンハウスの土地も見ましたが、「相場よりもはるかに高い」とは感じませんでした。ただし、安くもないです。
「土地に2000万円も上乗せしている……あくどい!」などの声も聞きますが、これは都内の高価な土地ではよくあることで、オープンハウスがあくどいわけではありません。
土地の買取は、仲介で売りに出す場合と比較して7割程度の価格になると言われています。つまり、7000万円で仕入れた土地には、1億円の価値があります。3000万円すべてが業者の純利益ではなく、登記の費用や、建物を壊す費用、敷地の境界を確定して、塀を建てる費用などの経費がかかります。建築条件付きであれば、地盤調査や補強、小下水道・ガスの引き込みなども、業者がやってくれることも多いです。
また、実際には1億円で売れずに値下げをすることもあります。
値引きは可能? どのくらい安くなる?
このあたりの事情は、一般的な土地の売買とあまり変わりません。
売り出し始めて約3カ月売れなければ、価格交渉ができる可能性が高くなります。その他にも、価格交渉をしやすい要素があります。
オープンハウスの土地の売り主は、個人ではなくオープンハウスです。土地価格の交渉については、基本的には、交渉術よりも、タイミングのほうがモノを言います。
売主が個人の場合は、売主の事情(離婚や転居)などによって、割引を引き出しやすくなります。また、「ここの土地が気に入って……大切に住まわれてきたこの土地の思い入れを感じます!」など心情に訴える手法が効くこともあるかもしれません。しかし、オープンハウスが相手の場合には、心情に訴えかけても無意味です。
そのうえで、価格交渉が通りやすい条件を抑えておきましょう。
- 売り出し後3カ月
- 値下げ後3カ月
- 期末(多くは3月)
- 区画の売れ残り
- 複数人が土地のキャンセルをした場合
- SUUMO掲載直前
土地は一般的に、売り出し時が一番価格が高く、その後安くなっていきます。そして、いい土地は定価で売れていきます。
また、土地に申し込みした方のキャンセルが続く場合、時間的な猶予が減ってきます。売主も「次こそは売りたい」という気持ちが強くなりますので、資金に余裕がありそうな場合、申し込みまで素早く動ける場合などには、価格交渉がしやすいです。
いくら安くなる? 値引きはどのくらい?
1割値引きできれば、かなり運がよく、価格交渉の勝者だと思ってよいです。都内の土地は高額なので、1割でもかなりのインパクトがあります。インターネットで検索すると「100万が限度」などと書かれていますが、そんなことはありません。SUUMOで「価格改定」となっている場合でも、値下げ幅は100万円より大きいことが多いです。
1割引より大きい値引きに成功するケースは少なく、多くの場合、売主になんらかの事情があります。
オープンハウスをはじめ、土地売買業者は、土地を仕入れる際に銀行からお金を借りていることが多いです。その支払期日が迫っているなどの事情が考えられます。あるいは、失敗プロジェクトとして、とにかく売って次の土地を仕入れたいなどのケースもあるでしょう。また、ほかの区画がすでに定価で売れていて、残り区画は多少利益が少なくても、全体で見れば黒字というケースも考えられますね。
売主が会社の場合、2割近い価格交渉をしようとすると、破談になる可能性が高いです。
立地が気に入ったけど、土地のみの購入もできる?
オープンハウスが売りに出す土地は「建築条件付き」と「建築条件なし」のものがあります。
「建築条件付き」の場合、基本的には土地のみの購入はできません。ただし、建築条件を外すことができる場合もありますので、相談してみましょう。建築条件を外す場合、お金がかかることが多いです。目安は100万~150万円ほどです。
「建築条件なし」の場合、土地のみで購入することができます。つまり、オープンハウスで家を建てる必要はなく、気に入ったハウスメーカーや工務店で家を建てることができるということです。もちろん、オープンハウスで建てることも可能です。
区画割が気に入らないけど、調整は可能?
私たちが紹介してもらった土地は、3区画で販売していましたが、2区画への変更なども相談可能でした。
ほかにも購入希望者がいた場合には、当然、区画変更が難しくなります。区画変更を希望する場合には、早めに相談しましょう。また、区画変更を希望する場合には、基本的には定価で購入することになるでしょう。
オープンハウスで土地購入 まとめ
オープンハウスの土地は高いと言われることもありますが、とくに割高ということはなく、ほぼ相場通りです(安くもないです)。
オープンハウスから売りに出されている土地であっても、「建築条件なし」の場合には、好きな建築会社で家を建てることができます。「建築条件付き」の場合、建築条件を外せる場合もありますので、営業担当者さんにきいてみてくださいね。
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