一条工務店と言えば、性能がよくコスパ◎のハウスメーカーですよね。でも、そんなに安くはないとも聞きます。実際のところの坪単価はいくらなんでしょうか?
ハウスメーカーの坪単価は、この3年ほどで目が飛び出るほど高くなっています。理由は、円安やウッドショックなど。一条工務店も例外ではなく、毎月値上げを行っています。
一条工務店の場合、数年前は坪単価65万円の商品もありましたが、現時点では坪単価65万円で購入できるセミオーダー住宅はありません(ただし、規格住宅のハグミーは坪単価が抑えられています)。
2024年現在の、アイスマートの坪単価は約79万円。ただしこれは本体価格のみなので、30坪の家を建てる場合には、3170万くらいが目安になります(土地代・外構費はのぞきます)。
このページを読むと、一条工務店で家を建てる「総額」やその「内訳」がわかります。
一条工務店 坪単価の推移
一条工務店は、ここ数年でどんどん値上がりしています。まずは、過去の坪単価も見てみましょう。ここでの坪単価は本体価格のみで、付帯工事や太陽光パネル、消費税などは含まれていません。
2018年 | 2021年 | 2022年3月 | 2022年10月 | 2022年 ※準防火23区 | 2023年 | 2024年 | |
グランスマート | 72.3万 | 80.8万 | |||||
グランセゾン | 72.3万(6月) | ||||||
アイスマート | 約57万 | 約67万 | 69万 | 70.4万 | 81.8万 | 約75万 | 78.7万 |
アイキューブ2 | 65万 | 67.9万 | 78.3万 | ||||
アイスマイル | 55万 | 66.1万 | |||||
HUGme | 56.7万 |
※アイスマイルとハグミーは、決まった間取りの中からお好みのものを選ぶ「規格住宅」です。
上記は目安で、エリアによっても坪単価には差があるようです。都内×準防火は坪単価も高く設定されていますね。
この3年間で10万円くらい値上がりしていますね……。30坪の場合、300万円の値上がりです。
一条工務店で建てた人は、総額いくらだったの?
坪単価はわかりましたが、大切なのは、総額ですよね。
それでは、一条工務店で実際に建てた人は、総額いくらになっているのでしょうか? ブログなどで見積もりや実際に建てた総額を公開している方がいらっしゃいますので、一覧にしてみました。
契約時期 | 2022年12月 | 2022年3月 | 2022年 | 2020年4月 | 2020年2月 |
総額 | 3096万 | 3102万 | 3110万 | 3120万 | 3660万 |
坪数 | 31.75坪 | 37.5坪 | 30坪 | 35.7坪 | 35坪 |
本体価格 | 2300万 | 2325万 | 2170万 | 2488万 | 2412万 |
商品 | グランスマート | i-cube2 | i-smart II | i-smart | i-smart |
建築申請費用 | 45万 | 45万 | 30万 | 42万 | 51万 |
付帯工事 | 180万 | 110万 | 170万 | 105万 | 441万 |
オプション | 127万 | 250万 | 300万 | 201万 | 283万 |
太陽光発電 | 210万 | 250万 | 208万 | なし | 215万 |
その他諸費用 | 準防火 +90万 | ||||
消費税 | 10% | 10% | 10% | 10% | 10% |
平屋 | 坪単価は準防火仕様 2階建て | ※浄化槽あり | |||
参考ブログ | YuSuzumi-home.blog | 猫ちゃんたちと暮らすお家を建築中 | 家LOG | ぼぼやまホーム | あゆかなブログ |
一条工務店の坪単価から、ざっくり総額を予想する方法
坪単価は本体価格のみですので、実際には外構費や付帯工事日、太陽光パネル、税金などの費用がかかります。それぞれの価格目安は以下のとおり。
建築申請費用 | 約50万 |
付帯工事費用 | 約190万 |
太陽光発電 | 約220万 |
オプション | 調整可能だが200万円くらいで落ち着くことが多い |
その他 諸費用 | 準防火・浄化槽などは追加費用がかかる |
消費税(10%) | 10% |
大手ハウスメーカーだと「ベタ基礎」は標準に含まれていますが、一条工務店の場合はオプションで、約35万円です。また、カップボード(約30万)や、照明もオプションです。そのため、オプションを0円にすることは難しいですが、200万より安く抑えることは可能です。
先輩施主の実例を見ると、本体価格から700万円~1000万円ほど高くなることが多いようです。ご紹介した5つの事例のうち、浄化槽が必要だった場合を除く、本体価格と実際の見積額の差を調べてみると、その平均は「786万円」です。
<2階建ての場合>
坪単価×坪数+800万円=おおよその総額
<平屋の場合>
(坪単価+3万)×坪数+800万円
ちなみに、3階建てについては、2階建てと比較して坪単価約6万5000円高くなるという情報があります。
2024年に、グランスマートで30坪の家(2階建て)を建てる場合、80.8万×30坪+800万=3280万円くらいになりそうです。
※「リビングにタイルを張りたい!」「トイレはタンクレスがいい!」など、オプションをたくさんつけたい場合は、より高額になります。
浄化槽を作る場合は高くなりますので、要注意! また、このほかに外構費もかかりますよ。
外構費は、最低限でも200万円は見込んでおきましょう。
一条工務店の坪単価&総額まとめ
一条工務店の坪単価と総額をご紹介しました。思っていた金額と比べて、高かったですか?
一条工務店は「交渉」をすることができないハウスメーカーですが、一条工務店で用意された割引やキャンペーンを駆使することで、お得に家を建てることができますよ!
また、一条工務店の注文住宅は「全館床暖房」です。
「全館床暖房はなくてもいい」という方は、最終的には一条工務店以外のハウスメーカーを選ばれることが多いです。
また、「間取りにこだわりはないけれど、性能の高い家を低価格で手に入れたい」という場合には、一条工務店の規格住宅「ハグミー」も検討してみてもよいかもしれません。