昨年、世間をにぎわせたオープンハウスの施工不良問題。
この記事では、オープンハウスの評判をまとめています。
オープンハウスで建てようか迷っている人はもちろん、すでにオープンハウスで契約した人にも役立つ情報をまとめていますので、ぜひ最後までお読みください。
- 都内で家を建てようと思っている
- オープンハウスで土地を買った
- オープンハウスで家を建築予定
- オープンハウスの口コミが気になる
- オープンハウスの耐震等級を知りたい
オープンハウスって、どんな会社?
- 首都圏に強い総合不動産会社グループ
- 土地の仕入れから、建物の販売までを行っている
- 建物はローコスト
- 戸建てには、建売とセミオーダー、注文住宅がある
- マンションもある
- 実は業界6位
オープンハウスは、東京23区を中心に土地や戸建てを仲介・販売している総合不動産会社グループです。グループ企業も国内外に多数あります。
売上高はなんと業界6位! 三井ホーム、ミサワホーム、一条工務店よりも上位です
「オープンハウス」と言われた場合、以下の3社のどれかを指していると思ってよいです。
- 株式会社オープンハウス:戸建および米国不動産の販売、土地仲介業
- 株式会社オープンハウス・ディベロップメント:建売やマンションの販売
- 株式会社オープンハウス・アーキテクト:注文住宅の建築
オープンハウスは土地仲介、ディベロップメントは建売とセミオーダー、アーキテクトは注文住宅というイメージですね
オープンハウスの耐震等級&断熱等級はいくつ?
オープンハウス・デベロップメント(セミオーダー)の基本性能は以下の通りです。
- 断熱等級4
- 耐震等級1
断熱等級4というのは、日本においてはごく一般的なレベルです。ただ、大手ハウスメーカーは断熱等級5を採用しているところが増えてきました。そのため、やや見劣りしてしまうという印象です。
一般的な建売と同じレベルです。寒いと感じる人が多いと思います。
耐震等級は1~3の3段階。耐震等級1というのは、一番下のランクということになります。大手ハウスメーカーでは耐震等級3が標準のところが多いですから、それと比較すると劣ります。
ただ、マンションでは耐震等級1というのは珍しくありません。もちろん、地震が来たからと言って、全壊することはありません。私が以前見たインスタグラムのアンケートによると、オープンハウスで建てた人の60%は耐震性能1のままで建設していました。
考え方次第ですね
セミオーダーまたは注文住宅の場合、断熱性能も耐震等級も、オプションでアップすることができます。
いくらかかるかは、担当者さんに確認しないと正確にはわかりませんが、以下のような口コミがありました。もちろん、家の広さによって変わりますが、参考にしてください。
- 耐震等級2:約66万
- 耐震等級3:約100万
断熱等級5へのグレードアップについては、計算してみないとわからないので、何とも言えません。外壁の断熱材をアップしたり、屋根材をグレードアップしたり、窓の性能を上げるなどの方法を試しながら、自分たちにちょうどいいラインを探っていくことになります。
オープンハウス・ディベロップメントのデザインの自由度
オープンハウス・ディベロップメントは「セミオーダー」です。何から何まで自由にできるわけではありません。
「建築条件付き」「売建」と呼ばれるものと、とても近い印象です
- 間取りは比較的自由に変えられる
- 施主支給はNG
- カタログから設備を選べる(キッチン、壁紙、ドア、床材など)
間取りが変えられるといっても、スキップフロアなどは無理です
例えば、キッチンはタカラスタンダードかクリナップから選べるようです。
施工不良がニュースになった
先日、オープンハウスの建てた家での施工不良がニュースになりました。
- クロスがはがれている
- 新築なのに傷が多い
- 床が傾いている
- ネジがしまっていない
- 柱がないようである
- 室外機のファンがブロック塀と接触
オープンハウスで建築された方や、オープンハウスを検討している人にとっては、心配なニュースですね。
かなりセンセーショナルな書き方がされていますが、記事をよく見ると「欠陥」というより「施工不良」に分類されるものもありそうです
オープンハウスの社風は?
禁断の社員口コミ
オープンハウスで働いている人たちは、どんな人なのでしょうか? 転職サイトで社員の口コミをのぞいてみました。
組織体制は若いうちから稼いでいきたいという意気込みがひつようになってくる。面接時にもどれくらい稼いでいきたいのかまた将来的にはどのくらい稼いでいきたいのかなどがきかれる基本的に将来の目標が高い方が好まれるノルマは高く設定してあるため会う人と合わない人で差が出てくると思う
openwork
入社当初から様々な機会を与えられる。きついと思うことがあっても、成果を出せばそれに見合った報酬が得られるため満足度は高いと思う。住宅購入というライフプランにおけるお客様の一大イベントに介在出来ることに働きがいを感じる。
openwork
成果報酬主義のようですね
オープンハウスは「家が好きな人」ではなく「営業が好きな人」の集まり!
口コミや会社のビジョン、求める人材像から見えてくる社風は、こんな感じです。
- 営業の力が強い
- 成果報酬主義
- 「家づくりが好きな人」よりも「営業が好きな人」が多そう
- 会社・社員ともに成長意欲が強い
- スピード感がある
- 体育会系(共通の目標を持ち、愚直に努力する)
「『今日中に決めないと買えなくなりますよ』と契約を迫られた」という口コミをよく見かけますが、「即断即決」の社風の影響もあるのかもしれません
ちなみに、オープンハウスの人材募集を見てみると、こんなことが書いてあります。
「早く出世したい」「お金をもっと稼ぎたい」「成長して責任領域を広げたい」という気持ちは、負けん気強く頑張る原動力となります。その気持ちが「営業成績で一番になりたい」「自分のチームを業績トップにしたい」となれば成績は上がり、役職も収入もついてきています。
OPEN HOUSE GROUP
設計であれば、棟数・工期・オプション受注額・デザイン性、施工であれば、棟数・工期・品質・予算管理などを数値化し、成績優秀者を全社での表彰式で表彰しております。
openwork
オプションをつけると、設計さんの業績に反映されます
セミオーダー住宅設計の場合には、効率よく仕事をこなしていくことが求められているように見受けられます。
ちなみに、施工については「品質」も評価項目に入っています。ですから、施工不良が摘発されている状況ではありますが「施工には無頓着」というわけでもなさそうです。
それでもやはり、「顧客満足を重視している」とは言い難いです。契約をとったその瞬間、彼らの気持ちはすでに次の契約に向かっているかもしれません。
成長意欲がある若くて有能なビジネスパーソンが多いことが伺えますが、「満足のいく家を建てたい施主」とは、向いている方向が違いますね
悪い口コミが多い? オープンハウスはやばい?
オープンハウスで検索をすると「オープンハウス やばい」などのワードがサジェストされて、不安になった方も多いのではないでしょうか。ネット上では、あまり評判がよくないオープンハウス。
調べてみると、悪い口コミには、以下のようなものが多かったです。
- 音信不通になる
- 契約をせかされる
- 夜遅く電話がくる
ここまでご紹介してきた通り、オープンハウスはとてもスピード感のある会社で、即断即決がモットーです。営業の方はとても仕事熱心なので、遅くまで働いていることもあるでしょう。
契約をせかしたり、夜遅くに電話が来るのは、そのような社風も影響しているかもしれませんね。
「音信不通になる」のは、もちろん契約後です。結果を出せば評価される会社ですから、すでに契約した人の対応より、見込み顧客の対応のほうが優先です。
また、オープンハウス・ディベロップメントはセミオーダーなので、設計担当者さんから積極的な提案が欲しい方や、間取りを何度も練り直したい方にとっては、やや不満がのこるかもしれません。これはオープンハウス・ディベロップメントが悪いわけではなく、セミオーダーとはそういうものなのです。
オープンハウスがおすすめの人
- 立地重視の人
- 資産性を重視する人
- 狭小地に建てる人
- コスパ重視の人
どんなに豪華な建物でも、建物の価値はどんどん減っていきます。しかし、土地の価値は、時間がたっても減りません(もちろん、市場価値は変動します)。ですから、「資産性を重視する」人や、「いつか売るときに高値で売りたい」人には、オープンハウス・ディベロップメントはおすすめです。
また、狭小地での建築に慣れているので、ほかのハウスメーカーでは建てられないような間口の狭い土地でも対応できます。施工例も多いので、ノウハウも豊富です。
オープンハウスをお勧めしない人
- 家づくりについて、プロのアドバイスが欲しい人
- 建物も重視したい人
- 性能重視でオプションもたくさんつけたい人
- アフターメンテナンスを重視している人
- 納得いく間取りを作りたい人
オープンハウス・ディベロップメントはセミオーダーで、いわゆる建築条件付きの建物に近いです。そのため、建物のクオリティはそこまで高くはありません。
よって、建物にこだわりたい方や、性能重視の方、オプションをたくさんつけることになりそうな方は、ほかのハウスメーカーも検討してみるとよいですね。
また、繰り返しになりますが、設計担当者さんから積極的な提案が欲しい方にとっては、やや物足りないかもしれません。
オープンハウスで建てるかどうか迷っている人ができること
ここからは、オープンハウス系列で家を建てる人に向けて、どのような方法をとれば、よい家が建つかをご紹介します。
解決策1:ホームインスペクションを入れる!
施工の良し悪しは、素人には判断が難しい部分です。心配な方は、プロの手を借りるのが一番です!
完成間近になってホームインスペクションを入れようとすると、拒否されたり、なぜか追加料金を請求されることもあるようです。可能であれば契約前、そうでなくても、できるだけ早い段階でホームインスペクションを入れる旨を伝えておきましょう。
メールなどで記録を残しておくと安心です!
ホームインスペクションの相場は、5万~10万程度。ココナラなどで探すと、個人でもっと安く請け負っている方もいらます。検索窓に「ホームインスペクション」と打ち込むと、4~5件ほどヒットします。
>>ココナラ以下の記事では、オープンハウスで最高の家を建てる方法について、順を追って解説しています。ぜひ契約前にご一読ください。
解決策2:ほかのハウスメーカーも検討する
もし、購入した土地が「建築条件付き」でないのなら、ほかのハウスメーカーや工務店で建てることもできます。
- 断熱性能を上げたい
- 耐震等級3ほしい
- オプションたくさんつけたい
- オープンハウスの標準仕様に満足できない
- 予算に余力がある
オープンハウスの家はコスパが良いですが、標準の耐震性能は1と、決して高くはありません。断熱性能もしかり。
オプションで性能を上げることができますが、当然コストもアップします。ですから、断熱性能や耐震性能を上げたいと考えている方は、ほかの建築会社を探してみてもよいでしょう。
また、「オープンハウスのオプションは高い」と感じている方は多いです。そのため、オプションを多数つけることになりそうな場合は、ほかの建築会社もあたってみましょう。
インスタグラムでも、オープンハウスと契約してから、どうしても納得できず、100万の違約金を払って解約している人を見かけます。
オープンハウスが悪いというわけではありません。大事なのは「納得感」と「相性」です。事前にハウスメーカーをしっかりと比較することで、後悔は防げます。