さて。今回は、土地探しで1番の後悔となっている、「満額1番手だったのに、土地を買えなかった話」です。
それも、「ローンが通らなかった」とかではありません。正直、「だまされた」感が強いです。
土地が買えず、悔しくて、1か月くらい引きずりました。ここにブログとして書くことで、皆様が同じようにつらい思いをしないように願っています。
夫我が家の土地探し、一番の後悔ポイントです
事件のあらまし
きっかけは、一本の電話でした。
営業さん希望のエリアでいい土地が出ました！
ハウスメーカーの営業さんに言われて、土地情報を見てみました。
妻え！ 場所も広さもぴったり！ 価格も安い！ これって運命！？
希望通りの立地（学区内）で、希望通りの広さ。私は、さっそく夫に連絡をしつつ、その日のうちに現地に足を運びました。
そして、その日のうちに申し込みを決めました。まだSUUMOにも掲載されていないタイミングでした。
夫申し込みます！ 一番手になれるように最速でお願いします！
ハウスメーカーさんから系列の不動産仲介会社さんにつないでもらいますが、すぐには申し込みを受け付けられないと言われてしまいました。
仲介さん申し込みは対面でしか受け付けられないんです。また、ローンなので、家の間取り図なども必要です
営業さん私が図面を描きます。2日でできます
夫どうしても1番手になりたいんです。よろしくお願いします！
仲介さんじゃあ、図面が出来上がるのを待って、4日後の金曜日に申し込みにしましょう
少し遅いと思いましたが、図面の事情もあるので仕方がないです。
その間に、土地はSUUMOに登録されました。我が家は、少し焦り始めました。なぜなら、土地探しをスタートしたころ、2番手になってしまい、希望の土地を買えなかった経験があったからです。
妻どうしても1番手になりたいです。なんとか早く申し込めませんか？
営業さん心配いりませんよ。ここの土地は、うちの系列の仲介ががっちり押さえています！ 一番根っこですから！
こうして数日が経ち、いよいよ申し込みの日。夫が多忙な中をぬって、申し込みに行きました。すると……
仲介さん午前中にメールで申し込みが入りました
夫は？
あれだけ1番手で申し込みたいと言っていたのに、どういうこと？ メールで申し込みって、なんですか？ 対面でしか申し込みできないんでしょ？
仲介さん前からのお客さんなので、メールでもいいんです。同時1番手という扱いになります
あれだけ1番手になりたいと伝えていて、申し込みの意思も明確だったのに、先延ばしされました。その間にほかの人の申し込みを受け付けたようです。これには、私たち夫婦はもちろん、ハウスメーカーの営業さんも怒りました。
仲介さんから「そうは言っても、1番に交渉権をお渡しできるよう、がんばります！」の一言くらいあってもいいと思うのですが、「お二方とも1番手という扱いです！」とおっしゃるばかりでした。
仲介さんのこの対応を見て、我が家は不安になりました。ハウスメーカーの営業さんも不安そうです。
営業さん系列なので、普通に考えれば、こちらに回してくれるはずですが……
我が家はたまりかねて、ハウスメーカーさんに金額の上乗せを提案しました。しかしこれには、「値上げ合戦になってしまうし、効果があるとは思えない」という説明を受け、断念。
夫今思えば、これはハウスメーカーさんではなく土地仲介さんに聞くべきだったかも
結局、他の方が交渉権を得て、我が家には交渉権は回ってきませんでした。我が家にとっては、大変に理不尽な話ですし、それからしばらくは、毎日ため息がとまりませんでした。ハウスメーカーの営業さんも落胆していました。ちなみに、なぜ他の方に決まったのかという理由は一切教えてもらえませんでした。
こうなってから、改めて金額アップを打診しましたが、やはりかないませんでした。
妻きっと、前々からのお客さんが買ったのね。同時一番手でも、「こちらのお客さんが一番最初に購入の意思を固めました」と言ってくれれば、うちに決まったかもしれないのに
もう我が家には、どうすることもできませんでした。
教訓
みなさんには、同じような思いをしてほしくありません。ここに我が家の教訓をお伝えします。
系列だから融通が利くと思っていると、痛い目に遭います。彼らは別会社です。
系列で土地の仲介をお願いしたからと言って、家が安くなるとは限りません。
ハウスメーカーさんが、「系列で契約してくれているんですから、もちろん、値引きは頑張ります」というようなことしか言わない場合、割引の規定がないということです。つまり、2割引きとか、何万円引きとか、そういう規定は一切ないのです。口先でごまかしているだけなので、あてにできません。
夫中には、割引既定のあるハウスメーカーさんもあるようですので、しっかり確認しておきましょう
系列ハウスメーカーの紹介であっても、不動産仲介会社にとっては関係ありません。他のお客さんと同等です。下手したら、それまで面識がなく、関係が築けていない分、かえって不利かもしれません。
一方、ハウスメーカーさんのほうは「うちが見つけてきた土地ですから、ぜひうちで建ててくださいね」という流れになります。
ハウスメーカーさんの土地探しは、正直、個人が探すのとたいして変わりません。ハウスメーカーに土地探しを提案されたら、断りましょう。系列仲介とつないでくれる場合には、それは断って、自分で仲介屋さんに出向きましょう。直接顔を合わせておいたほうがよいです。
以上のことから、仮にハウスメーカーが紹介してくれた土地であっても、そのハウスメーカーで建てる必要はありません。気乗りしない場合は、「建築条件はついていない」「公開されている土地」だと断りましょう。もちろん、検討の余地があるなら、図面を描いてもらって、しっかりと他社と比較すればよいです。
後日談
実は、この話には続きがあります。
私たちは、ほかのファミリーに土地を買われてしまったのだと思いこんでいました。
ところが……！
2か月後くらいだったと思います。なんと、高額な「建築条件付き」の土地になって、ふたたび市場に出てきたのです！ ということは、購入したのは、業者だったのです！
わたしたちより先にメールで申し込みをした方は、個人で家を建てるファミリーでした。その個人の方が買ったと思い込んでいたのですが、違ったようです。つまり、1番手でも2番手でもない業者さんが購入したというわけです。
我が家は、これでようやく納得しました。
妻相手が業者じゃあ、負けても仕方ないね
別の仲介会社さんと話をしていても、言われました。「そうそう、彼らはぜんぜん別の会社なんですよ」って。似たような事案は、たくさんあるのかもしれません。
買えなくてよかった！と思える日が来る
我が家にとっては、非常にはがゆい経験でした。でも、数か月後、今の土地を購入したときに、ようやく気持ちが晴れました。
また、私の母が土地を見に来て、「前の土地より、いいと思う」と言ってくれたことも大きかったです。
今土地探しで悔しい思いをしている人も、きっと、いい土地が出てきますよ。
