こんにちは! 今回も、前回に引き続き、これまで見てきたハウスメーカーをご紹介します。第2回となる今回は、住友林業さんと三井ホームさんです。
ちなみに、前回は一条工務店をご紹介しています。まだ読んでいない方は、ぜひ第1回からどうぞ。
- 狭小3階建てと、各ハウスメーカーとの相性
- 3階建てという基準で見たときのハウスメーカーの特徴
住友林業
まだ家を考えていなかったとき、通りがかった住宅展示場を見学したことがありました。そのときに、内装などが最高に好みだったのが住友林業さん。
マイホームは住友林業がいいなって思っていました
さっそく展示場へ(またこのパターン……)
住友林業の3階建ては、PROUDIOというラインです。
展示場内を見せてもらって、営業さんに簡単な予算をききました。そうです、前回、「一条工務店は結構高い」と教えてくれた営業さんです。
当時、私が一番気にしていたのが、天井高です。我が家はアメリカに一時期住んでいましたが、アメリカの住宅は、天井が高いんです。約3メートルと言われています。
アメリカのおうちみたいな、天井の高い家に住みたい!
3階建てエリアで、天井高を確保するのはとても難しいです。けれど、それまで見学したお宅のなかには、斜線規制をうまくかわして、天井高2700を実現していたおうちもありました。そのおうちでは、2200、2700、2150など、天井高にメリハリをつけることでリビングの天井高を確保していました。
ところが、住友林業さんでは3階建て+斜線規制(or絶対高さ規制)のなかで天井高を実現するのは難しいとのこと。
住友林業さんの工法は、在来工法。太い柱を使うので、どうしても階と階の間の部分が大きくなってしまうのです。各階の天井高は、2150、2300、2200とか、そんな感じだそうです。
天井が低いのに、値段は高い……
天井高をあきらめきれなかった私は、住友林業はあきらめることにしました。
今思い返すと、折り上げ天井などを駆使すれば、階高は低くても、天井高2400(高いところのみ)はとれたかもしれません。当時は、まだ家を見始めたばかりだったので、「折り上げ天井」という選択肢は思い浮かばなかったのです。
3階建てを検討している方、折り上げ天井を使えば、天井高問題が解決できるかもしれませんよ!
三井ホーム
三井ホームは、当初あまり考えていませんでした。けれど、ルーカスというラインを見て、内装に一目ぼれ。さっそく打ち合わせをお願いしました。
天井高の相談をすると、頼もしい返事がかえってきました。ハウスメーカーさんの中では、天井高に自信アリのようです。
三井ホームはツーバイフォー工法なので、在来工法よりも天井高が確保しやすいです。また、屋根断熱ができるので、天井裏に断熱材を入れる必要がなく、天井高を実現できます!
えっ!?工法でそんな違いがあるの??
在来工法とツーバイフォー
というわけで、在来工法とツーバイフォーを簡単にご紹介します。
在来工法は、日本で古くから用いられている工法です。柱と梁で家を支えます。柱で支えるので、どうしても柱は太くなります。一方のメリットは大開口。柱がない場所に、開口を設けやすいです。
面で組み立てる方式。もともとは欧米で使われていました。面(壁)で支えるので、凸凹のないすっきりした空間を作ることができます。大きな窓を取ると、壁面積が減ってしまうため、窓の位置や大きさに制限が出やすいです。一方、柱は太くないので、階と階の間の幅は少なくて済みます。
なるほど!だから、高さ制限がある場合は、ツーバイフォーのほうが天井高が高く取れるのね!
ちなみに、窓については、在来工法のほうが、大開口が得意です。
在来工法は、柱だけの骨組みに、後から壁を足していきます。だから、柱のないところには、窓を設けやすいです。
ツーバイフォーは、壁の空間に窓を開けていくイメージです。窓を取りすぎると、強度が下がってしまうため、窓の大きさには制限があります。
屋根断熱
さらに、三井ホームでは、屋根そのもので断熱をしているため、屋根裏に断熱材を入れる必要がないんだとか。何社か回りましたが、この屋根断熱を標準採用しているのは、三井ホームだけ。
3階建てエリアで天井高にこだわるなら、三井ホームさんがおすすめ
三井ホームの屋根断熱「ダブルシールドパネル」について、詳細はこちらで確認できます。他社で建てるときも、こちらからお願いすれば採用できるかもしれません。
三井ホームさんに間取りをお願いしてみた
期待に胸を膨らませて、当時候補だった土地で、三井ホームさんに間取りをお願いしました。
ところが、出来上がった間取りを見ると、思ったほど天井高がとれていません……。お願いした土地は、二種高度地域の角地。二方向からの道路斜線規制がかかり、さらに北側斜線規制が別途二方向からかかる、とても制限の多い土地でした。
なんと、全方位斜線規制!
三井ホームでは、点検や水害のことなどを考えて、床下の高さはしっかり確保しているとのこと。そのため、屋根が薄くてもやっぱり天井高を確保するのは難しかったようです。
依頼した土地は、まれに見るレベルの制限もりもりの土地でしたから、もう少し土地の規制が緩ければ、また違ったはず。
工務店であれば、床下の高さを圧縮してくれるところもあります。安全を取るか、居住空間を取るか、施主によって判断が分かれるところですね。
3階建てエリアでは、三井ホームに軍配があがる
住友林業と三井ホームのハウスメーカー2台巨頭を比べたとき、都内3階建てにおいては、三井ホームのほうが相性が良い印象です。屋根断熱を採用しているのは三井ホームだけなので、ハウスメーカーのなかでは、3階建てともっとも相性が良いと言えるでしょう。
そうは言っても、在来工法でも、折り上げ天井などを駆使すれば、リビング天井2400(折り上げ部分)を確保することも可能です。
折り上げ天井は都内3階建ての救世主!
また、ハウスメーカーでできるかどうかはわかりませんが、地面を掘って、基礎を埋め込むこともできます。費用はかさみますが、「天井高も床下の高さも諦められない!」という方には、こんな選択肢もあります。
我が家は、結局は地元の工務店に依頼をし、地面を掘ることにしました。不動産屋さんにきいたところ、私が探していたエリア(都内3階建てエリア)では、8割くらいの方が、工務店で建てているということでした。工務店の探し方は、以下でご紹介しています。
次回は、住友不動産をご紹介します。