3階建ての間取り解説、第3回目の今回は、1Fに子供部屋を設置したパターンをご紹介します。
- 3階建ての間取りに悩んでいる
- 子供部屋の位置で悩んでいる
- 子供部屋を1階にしたときのメリット・デメリットを知りたい
上記のような悩みがある方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
子供部屋が1Fは、こんな間取り
まず最初に、この記事では、以下のような配置を想定しています。
- 3階に主寝室(広めの個室)+子供部屋(狭めの個室)
- 1階にも子供部屋
- 2階にリビング
- 1階にガレージ(または和室や広めの土間など)
1階に子供部屋のデメリット
子供部屋を1Fにすると、どのようなデメリットがあるでしょうか?
- 子供が帰宅した時に顔を合わせづらい
- コミュニケーションが希薄になりやすい
- 兄弟の部屋割が不平等になる
では、メリットをひとつひとつ解説していきます。
子供が帰宅した時に顔を合わせづらい
狭小3階建てを建てる場合、多くの方が3Fに子供部屋を設置します。というのも、子供部屋が3Fにあれば、子どもは帰宅した時にかならずリビングを通るからです。(狭小住宅だとリビング階段のことが多いです)
1Fに子供部屋を設置すると、子供は、帰宅して、そのまま自分の部屋に直行することができます。そのため、特に思春期など「家族間のコミュニケーションが減る」と心配する方もいらっしゃいます。
もちろん、子供部屋が1Fだからといって、必ずコミュニケーション不足になるわけではありません
「間取り的に子供部屋が1Fになってしまうけれど、コミュニケーションが減りそうで心配」という方には、以下のような対策が有効です。
- お風呂を2Fにする
- トイレを1Fに作らない
- 1Fに書斎など大人も利用するスペースを作る
お風呂やトイレを1Fに設置しなければ、必要な時には2Fに来て、家族と顔を合わせることになりますよ。
お風呂上がりに、家族だんらんの時間をとれそう!
また、1Fを子供だけのスペースとせず、小さい書斎などを設ければ、大人も日常的に1Fを利用することができます。こうすることで、子供部屋が1階で隔離されてしまうのをふせぐことができます。
兄弟の部屋割が不平等になる
子供部屋が1Fと3Fに分かれた場合、子供部屋の条件にばらつきがでることが多いです。
- 日当たりが違う
- 風通しが違う
- 広さが違う
- ロフトの有無
- 両親のいる主寝室まで近いか遠いか
そのため、兄弟間で不平等だと感じたり、部屋の取り合いになったりすることもあるかもしれません。
2種高度の場合、1Fの部屋が広くなりやすいです
受験期などで集中する必要がある子は1階など、時期によって使い分けをしているご家庭もあるようですよ!
1階に子供部屋のメリット
子供部屋を1階と3階に振り分けることで、大きなメリットもあります。
- 3階の日当たりのよい部屋を活用しやすい
- 子供の年齢によって使い方が広がる
- 子供が友達を連れてきても、リビングを通らない
ひとつずつ、詳しく解説していきます。
3階の日当たりのよい部屋を活用しやすい
3階建て住宅の場合、1Fには採光が望めないことも多いです。
一方、3階部分は、日当たりも風通しもよく、一番質の高い空間。
ですから、階段の上り下りが負担になるまでは、できるだけたくさん3階部分を活用したいものです。子供部屋は、子どもが小さいうちや、子供が独立してからは物置になってしまうことも多いです。
主寝室を3階に持ってくることで、子どもが小さいときから3階部分を活用しやすくなります。
光がたくさんあたる部屋は、物置にしておくのはもったいない!
子供の年齢によっていろいろな使い方ができる
たとえば、紹介した間取りのように、3Fに主寝室と子供部屋を作ったとします。そうすると、子供の年齢によって、様々な使い方ができる家になります。
- 赤ちゃんの時は、夜泣き対応で寝室を分ける
- 幼少期は、家族みんなで主寝室で眠る
- 兄弟で一緒に主寝室で眠る
- 1階の子供部屋は兄弟の遊び場、3階は寝る部屋
- 子供部屋にうつっても、となりの部屋で親が寝ているから寂しくない
- 受験期は1Fの部屋で勉強に集中できる
1Fの洋室は、子どもが小さいうちは、ファミリークローゼットや客間、書斎として活用できますね
5.5帖の部屋が2つよりも、4.5帖と6.5帖のほうが使い道が広がります。ベッドが2台置ける部屋だと、活用方法が広がります。
5.4帖の部屋でも、うまくつくればお布団が3枚敷けます
子供が友達を連れてきても、リビングを通らない
リビング階段を採用する人の、代表的な悩み。それは、「子どもが友達を連れてきたときに、かならずリビングを通るので、気を遣う」というものです。
その点、1階に子供部屋があれば、リビングを通ることはありません。
片付けに追われなくてすみます!
ただし、こんな場合もあります。
ずっとテレビゲームをしていて、結局友達もずっとリビングにいる
うちはこのパターンでした。お友達の顔も覚えられるし、これはこれで良いですよ!
まとめ:子供部屋が1階は家の使い道が広がる!
3階建てにおいて1階に子供部屋を作るメリットとデメリットをご紹介しました。
子供部屋専用として作るというよりは、3階に大きめの個室と小さめの個室を用意して、ライフステージに応じて使い分けると便利ですよ。
3階建ては、間取りのバリエーションが少ないと思われがちですが、しっかりと検討すれば様々な間取りの可能性が考えられます。
でも、なかなか狭小地用の間取りは見つからないもの……。以下の記事では土地面積15坪~20坪の優秀な間取りをたくさんご紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね!