ペンシルハウスとは、間口が狭く、縦に細長い印象の3階建てのこと。都心など地価の高いエリアによく見られます。インターネットでは非常に不評ですが、人によっては、ペンシルハウスがおすすめできる人もいます。
かくいう我が家も、都内で3階建ての選択をしました。
今回は、「ペンシルハウスに向いている人」はどんな人か、私たちなりの考えをご紹介します。
- 首都圏在住
- マイホームを買うか悩んでいる
- マンションか戸建てで悩んでいる
- 都心に住みたいけれど予算が限られている
- 3階建てに興味があるが不安もある
- 夫婦で3階建てに対する意見が割れている
最初に、我が家のプロフィールをご紹介します。
- 土地探しに1年半
- 東京23区に3階建て
- 設計士と建てる家
- 4人家族
今はマンション住まい。夫婦ともに、地方の2階建てで育ちました
ペンシルハウスに向いている人の特徴①:将来に対する考え方が柔軟
3階建てペンシルハウスの最大の難点――それは老後の生活が大変だということ。3階建ては階段の移動も大変ですし、1階部分は日当たりが悪いため、老後の生活には向きません。
ですから「老後まで同じ家に住みたい」という方にはあまり向いていません。
都内3階建てに住んでいる人は、「老後は住み替えてもいい」「田舎に帰ってもいい」「引退後は海外に住むのもいいよね」など、将来に対する考え方が柔軟なことが多いです。
どうなるかわからない未来よりも、今を優先。
「子どもが小さいうちは、早く家に帰って子供との時間を確保したい」「子供が小さいうちだけでも、思い切り走り回れる戸建てを」「子育て期間中は教育環境重視」という方におすすめです。
ちなみに、私の両親は、定年後に地方の戸建て(2階建て)を賃貸に出し、現在は東京でマンション暮らしをしています。2階建てだから一生住むというものではないですよ
ペンシルハウスに向いている人の特徴②:子供が4歳以上
赤ちゃんがいるうちは、ペンシルハウスはやや不便です。3階建ては階段が多いので、マンションと比較して以下のようなデメリットがあります。
- 抱っこでの階段移動
- 階段から落下する危険
- 寝かしつけ後の様子が見えづらい
けれど、子どもが大きくなってくれば、だんだんとその心配は減ってきます。
寝返りが自由にできるようになれば、睡眠中の窒息の心配もなくなりますし、だんだんと夜泣きもなくなります。
子供が走り回るようになると、今度はマンションのデメリットが目立ってきます。
- 狭い
- 子供のプライバシーが保ちにくい
- 部屋数が足りない
- 足音が気になる
子供部屋が必要になるタイミングで、戸建てを検討される方も多いと思います。
ペンシルハウスに向いている人の特徴③:教育を重視している
子供が年中・年長になってくると、今度は学区や教育環境が気になってきます。教育環境を重視した場合、「2階建て」にこだわらないほうが選択肢が増えます。
学区が良いエリアは人気が高く、地価も高めのことが多いです。そのような場合に、3階建ては有力な候補になります。
塾も近いことが多いですよ
実際、ペンシルハウスに住んでいる人は、教育環境や周辺環境を重視していることが多いです。
ペンシルハウスに向いている人の特徴④:4LDK以上を希望
マンションの間取りは、その多くが3LDKです。そのため、4LDKを希望している場合、戸建てのほうが圧倒的に選択肢が増えます。
- 家族4人、全員個室で眠りたい
- 子供が3人以上いる
- 書斎がほしい
以上のような事情があり、「4LDK以上を希望しているが、立地も譲れない」という方は、3階建ても検討してみてくださいね。
ペンシルハウスにむいている人の特徴⑤:仕事が忙しい
「仕事が忙しく、帰宅が遅い」という人にも、3階建てはおすすめです。同じ予算であれば、より立地がよい場所に住めますので、通勤時間が短くなり、家族と過ごす時間が増えますよ。
通勤時間が減れば、日々の疲れも少し減りますので、お休みの日には、子どもたちとより活動的に遊べるかもしれません。
また、終電を逃したときでも、タクシー代が安くなりますね。
ペンシルハウスにむいている人の特徴⑥:資産価値を重視
土地8000万+建物2000万と、土地5000万+建物5000万だと、前者のほうが資産価値が残ります。
建物は時間とともに価値が落ちていきます。しかし、土地は時間の経過によって価値が下がるどころか、むしろ上がる可能性もあります。ですから、マイホームを「価値」「資産」として考える場合、ペンシルハウスはもっとも資産性が高いということになります。
まとめ
今回は、ペンシルハウスに向いている人の特徴6選をご紹介しました。
- 将来に対する考え方が柔軟
- 子供が4歳以上
- 教育を重視している
- 4LDK以上を希望
- 仕事が忙しい
- 資産性重視
あてはまるものはありましたか?
ペンシルハウスを選択する方は、3つ以上あてはまることが多いと思います。
「3階建ても気になるけど、住み心地が心配……」という方は、3階建てによくある後悔を知っておくと、「こんなはずじゃなかった……」という事態を防げますよ!
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