いい土地が見つからない
こんな悩みがある方は、多いと思います。我が家もそうでした。
我が家は、本格的に土地を探し始めてから、土地が見つかるまで、1年半以上もかかってしまいました。土地が見つからないと、「このまま、子供たちが大きくなるまで、マイホームを持てないかも」と気持ちも落ち込みがちです。
けれど、振り返ってみて、土地探しに時間がかかったからこそのメリットもたくさんあることに気がつきました。
今日は、土地探しで苦労している方に向けて、「土地が見つからない」ことにもメリットはあるよ!ということをお伝えします!
- 土地探しに1年半
- 東京23区に3階建て
- 設計士と建てる家
- 4人家族
それでは、さっそくご紹介します。
土地を見る目が育った!
一番のメリットは、土地を見る目が育った、ということです。
来る日も来る日も、SUUMOやat homeを見続ける。そういったことを3カ月~半年ほど続けると、土地の流れがよくわかります。
一度消えたあのマンションが、再掲載されてるけど?
実は、外国の方が買われたのですが、その後キャンセルになってしまいまして
あの土地、一度消えたのに、また出てきてる。値下がりもしてる
申し込みされた方のローンが通らなくて……。売主も早く売りたがっています
あの土地、半分だけ買えませんか?
すでに業者の申し込みが入ってます。しばらくしたら、区画整理されてまた市場に出てきますよ
土地売買って、いろいろありますね。
土地を買いたい気持ちが強ければ強いほど、そして、買えない期間が長ければ長いほど、情報とスキルがたまります。例えば、私たちが身に着けたスキルは、以下のようなものです。
- 掲載写真と、駅からの徒歩距離で、ほぼ該当の土地を突き止められる
- 突き止めた情報をもとに、建蔽率・容積率・用途地区・高度地区などの情報を調べられる
- 建蔽率緩和についても把握
- 北側斜線規制や、道路斜線規制についても把握
- 前面道路による容積率規制も把握
- 希少な土地が一発で分かる
- お買い得かどうかが一発で分かる
また、レインズの月間マーケットウォッチで市場調査をし、日経平均株価、円為替相場のチェックなど、だんだんマニアックに。3階建ての消防法なんかにも詳しくなります。
※日経平均株価と地価は相関関係にあると言われています
※円高になると、建築費が安くなるかも
こういった情報を持っていると、「いざ、土地購入!」で素早く動くことができますよ!
こうしてブログを書けているのも、土地探しが長かった恩恵のひとつかも
土地ブルーにならなかった!
インスタグラムや、ブログなどを見ていると、土地を購入してから「土地ブルー」になる方は、意外に多いようです。大きな買い物ですから、当然と言えば当然です。
けれども、我が家は土地ブルーとは無縁でした。
探しても、探しても、理想の土地は出てこず。出てきても買われてしまい、悔しい思いもしました。1年半は、長かったです。
ようやく見つけた土地! 土地ブルーになる余地はありません。購入後、家族で更地の土地を訪れて、「すばらしい土地だ!」と自画自賛。中を歩き回って記念撮影をしました。
ハウスメーカーを比較検討できた!
当初、我が家は一条工務店で建てようと思っていました。間取りも描いてもらっていましたが、1つ目の土地がダメになってしまい、話は先送りに。
時間ができたため、サンプルの土地で三井ホームにも間取り作成を依頼。そうこうしているうちに、ハウスメーカーで狭小3階建てを建てるのが難しいことに気づき、地元工務店に希望変更。
次に出てきた土地は、建築条件付き。建築を請け負う工務店で間取りを描いてもらいました。しかし、その土地も流れました。
次に出てきた土地では、別のおしゃれな工務店で間取りを描いてもらいました。しかし、その土地も流れました。
次に出てきた土地は、ハウスメーカーの紹介だったため、そのハウスメーカーで間取りを描いてもらいました。しかし、その土地も流れました。
次に出てきた土地は、変形地だったため、設計事務所に間取りを依頼。しかし、その土地も流れました。
我が家が意図したわけではありませんが、土地が決まる前に、6社から間取り提案をしてもらったことになります。土地が流れるたびに、新たな出会いがありました。
そのため、ハウスメーカー・工務店の比較検討は、土地購入前に十分できていました。
ハウスメーカーブルーにもならなかった!
上記のように、ハウスメーカーについても十分に検討していましたので、ハウスメーカーブルーもありません。
設計力もセンスも最高の設計事務所です!
ローンと家賃ダブル支払いの期間が短くなった!
なんだかんだ、この金銭的なメリットは大きいです。
土地を買うと、後日、引き渡しがあります。引き渡しが終わると、そこからローンの支払いが始まります。そう、家賃とローンの二重支払いの日々が始まるのです。
引き渡しの日は、土地によってまちまちです。未公開の土地は、古家の解体や、区画整理などで、引き渡しに数カ月かかることもあります。
私たちが買った土地は、「区画整理も終わり、他の区画がすべて売れ、一刻も早く売りたい」、そんな土地でした。つまり、引き渡しまでの日数が少なかったのです。
のんびり展示場回りをしている場合ではありません!
幸いにも、土地探しが長かったおかげで、依頼先は2社まで絞り込めていました。
これが、土地探しが長かったことの最大のメリットです。
土地契約から土地の引き渡しまでは2~3カ月のことが多いようです。一方、設計には3カ月~10カ月ほどかかります。
どのような土地を買うことになるかはわかりませんから、やはりハウスメーカーは絞り込んでおいたほうがいいと思います。
ちなみに、建売を買えば、ローンと家賃のダブル支払いはほぼありませんよ
もしも、ハウスメーカーが決まっていなかったら……
この記事を見ている方は、おそらくまだ土地が決まっていないと思います。けれど、もしこんな方がいたら……。
土地がほぼ決まったのに、ハウスメーカーが決まっていない!もしや、やばい!?
ただ、一括間取り請求は「本気度が低い」と思われがちです。ですから、土地契約で忙しいとは思いますが、できれば、本命1、2社には足を運んでください。
そのうえで、一括請求もしておけば最強です。
「こんなハウスメーカーがあったんだ……ここにすればよかった」という後悔がなくせます。
どこのハウスメーカーを選んでもいいのです。大切なのは、「比較検討して一番いいところを選んだ」という納得感です!
まとめ
土地はすぐ見つかったほうが、もちろんいいのでしょうが、なかなか見つからないのも、悪いことばかりではありません。
土地探し中の方は、以下の記事もぜひ読んでみてくださいね。